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「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」 佐藤寛子写真集 |
「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」 佐藤寛子写真集「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」 佐藤寛子写真集

角川書店(角川グループパブリッシング) 刊
発売日 2010-09-27


突き抜けている 2010-09-30  世辞抜きに物凄いことになっている。心胆凍らしむ壮絶な仕上がりで、重たく密度のある"寒気"に幾度も襲われた。艶色(えんしょく)を誇るだけの若いタレントが裸身を晒す「ヌード写真集」の枠組みを軽々と超えている。また、映画のフィルムブックという体裁をも遥かに超えている。突き抜けている、越境している、破壊している。

 写真という領域から先例をたぐれば、八十年代中頃のシンディー・シャーマンを連想する人も少なからずいるだろう。美しさや可愛らしさという仮面を捨て置いておどろおどろした"死者"なり"無機物"へと変貌しようと試行する。ラバーやかつらを多用して撮られた彼女のセルフポートレートはどれもこれもが異様な風体であり、目撃者の動揺を激しく誘った。一枚の写真がさまざまな想いを喚起させて、ひとしきり無我の境地に浮遊されられたものだった。あのときの戸惑いや衝撃が震度4か5とすれば、石井隆と佐藤寛子が与えたものは震度8以上の激震である。


 女優が自らの名前を冠した「写真集」を発刊する際には、どの写真を載せるべきであるか、彼女なり所属事務所なりの許諾が必要となるは当然のなりゆきだろう。拡大ルーペを通して熱心にポジフィルムなり手札判に焼かれた己の姿を凝視し、胸にざわつくカットにはマジックペンで赤々とバツ印を残したりするものだ。佐藤寛子は候補に選ばれた写真に目を通し、じっくり思案する機会を得たはずなのだ。

 それなのに、どうだ、手にして見てみるがよい、時折挿し込まれる形相は、これは一体全体どういうことか。編集スタッフの不手際なのだろうか、それとも、締め切りに追われた挙げ句、滅茶苦茶な構成が為されたものなのか。どうして佐藤はこれを止めなかったのか。疑念を抱きつつ、さらに頁をめくっていって遂に合点がいくのだった。佐藤寛子という憑代(よりしろ)を得て、石井は極北の情景、タナトス的な突き抜けかたを真っ向から狙い定めている。重大な決意をもって、本来この手の本で禁じ手であるはずの"歪み"や"狂い"が捕らえられている。


 古来より伝承される説話にはおんなの変容(メタモルフォーゼ)を顕わしたものが多くあるが、石井と佐藤が表現しようとしているのはまさにその流れであるのだろう。奥州安達ヶ原の鬼女、蛇身へと変じて若い僧を追い立てる姫君......。かれら異形の者たちはひとを愛する想いがあまりにも高じてしまった末に"超えてしまって"、人を殺めずにはおけなくなったのだけど、佐藤はこれを果敢に演じ切り、石井は全世界を敵に回しても良いという必死の覚悟で形に為した。人が人を愛する臨界に訪れるだろう"化身"や"霊界"が黒々と描かれている。

 あの表情、あの光をしばらく振り切れそうにない。とてつもない奇書がぽつねんと此の世に産み落とされてしまったことに心底仰天し、ただただ唸りまくるばかりでいる。死線をさ迷った者にしか知り得ない、生き果てた先の先に在る"業(ごう)"に触れた想いがある。佐藤寛子ファンは彼女の闘志と勇気を酌んで、是非とも目を通しておいた方が良い。(それと、他のレビューで不思議な書き込みがありますね。完成披露で見たけど石井組の完全主義の現場でストッキングはありえない。全てをゆだねている女優さんに失礼な話です。佐藤さん、全力投球ですよ!)

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| 和書 | 14:50 | - | trackbacks(0) | pookmark |
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